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腱鞘炎チェック|手首・指の痛みを見逃さないセルフ診断のポイント

目次

腱鞘炎チェックとは?まずは「腱鞘炎」の仕組みを理解しよう

「手首がズキッと痛む」「スマホを持つだけで違和感がある」――そんなとき、多くの人が気にするのが“腱鞘炎”です。
でも、そもそも腱鞘炎とは何が起こっている状態なのでしょうか?まずはその仕組みから整理しておきましょう。


腱と腱鞘の関係を簡単に言うと

私たちの手や指は、筋肉から伸びた「腱(けん)」が骨を引っ張ることで動きます。
この腱はそのままだと骨とこすれてしまうため、「腱鞘(けんしょう)」という細いトンネルのような組織の中を通っています。
いわば、腱が“滑りやすくなるレール”のような役割を果たしているのです。
ところが、スマホやパソコンの操作、家事、育児などで同じ動作を繰り返すと、この腱と腱鞘の間で摩擦が起き、炎症が生じることがあると言われています。引用元:https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/799/


腱鞘炎が起こるとどうなる?

炎症が進むと、腱がスムーズに動かなくなり、「引っかかるような痛み」や「動かすときの違和感」を感じるようになります。
特に多いのが、**親指の付け根(ド・ケルバン病)指のつけ根(ばね指)**と呼ばれるタイプです。
これらは手の使いすぎによる負担が原因のひとつとされており、長時間のスマホ操作やパソコン作業がきっかけになることも少なくありません。引用元:https://medicalnote.jp/diseases/%E8%85%B1%E9%9E%98%E7%82%8E


なぜ女性に多いの?

腱鞘炎は男性よりも女性に多い傾向があるとされています。
理由として、ホルモンバランスの変化(妊娠・出産・更年期)や手の小ささ、筋肉量の違いなどが関係していると言われています。
特に育児中の女性は、赤ちゃんを抱っこする動作で手首に負担が集中しやすく、「ママ腱鞘炎」と呼ばれるケースもあります。引用元:https://rehasaku.net/magazine/hand/tenosynovitis/


腱鞘炎チェックの前に理解しておきたいこと

痛みの強さや症状の出方は人それぞれですが、「手を動かすたびにチクッと痛む」「指を伸ばすと引っかかる」といった違和感が続く場合は注意が必要です。
ただの疲れと思って放置すると、炎症が慢性化して改善に時間がかかることもあるため、早めのセルフチェックが大切だと言われています。
このあと紹介するチェック方法で、自分の手首や指の状態を客観的に確認してみましょう。


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腱鞘炎セルフチェック:自宅でできる簡単テスト3選

「これって腱鞘炎かも?」と思っても、すぐに来院するかどうか迷う方は多いですよね。
そんなときは、自宅でできる簡単な腱鞘炎チェックを試してみるのがおすすめです。
ここでは、専門家の現場でもよく使われているセルフチェック方法を、やさしく解説します。


親指の腱鞘炎チェック(フィンケルシュタインテスト)

まず最も代表的なのが、親指のつけ根に炎症が起こる「ド・ケルバン病」を調べるテストです。
やり方は次のとおりです。

  1. 手のひらを軽く握り、親指を中に入れてこぶしを作る。
  2. そのまま、手首をゆっくりと小指側に倒す。

このとき、親指側の手首(橈骨側)に強い痛みが出る場合、腱鞘炎の可能性があると言われています。
痛みが鋭く出たら、無理をせずすぐに手を休めましょう。引用元:https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/799/


指の引っかかりを確認するチェック(ばね指テスト)

指のつけ根が「カクッ」と引っかかる感覚があるときは、「ばね指(弾発指)」が疑われます。
確認方法は簡単で、以下の動作を行ってみてください。

  1. 手を軽く握って、指を曲げ伸ばししてみる。
  2. 曲げた指を伸ばすとき、クリック音のような引っかかり感や痛みが出るかどうかを確認。

痛みや引っかかりが強い場合は、腱と腱鞘の間で炎症が起きている可能性があります。引用元:https://medicalnote.jp/diseases/%E8%85%B1%E9%9E%98%E7%82%8E


手首の動きで確かめるチェック(タッピングテスト)

もうひとつの方法は、手首の腱全体に負担がかかっていないかを確かめるタッピングテストです。
指で軽く手首の腱の部分(親指側の甲の中央あたり)をトントンと叩いてみましょう。
叩いたときに痛みが響く・しびれる・重だるさを感じる場合、炎症や腱の摩擦が起きている可能性があると言われています。
また、長時間パソコンやスマホを使用したあとにこの痛みが出るなら、使いすぎサインの一つです。引用元:https://rehasaku.net/magazine/hand/tenosynovitis/


チェック時の注意点

どのテストも、強い痛みを感じた時点で中止することが大切です。
腱鞘炎チェックはあくまで目安であり、痛みが続く・指が動かしにくい場合には、整骨院や整形外科での触診を受けて原因を確認することがすすめられています。
早めに気づくことで、悪化を防ぎ、改善までの時間を短くできるとも言われています。引用元:https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/799/


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腱鞘炎チェックで痛みがある場合に考えられる原因

腱鞘炎チェックをしてみて、「あれ、痛いな」と感じた場合、いくつかの原因が関係している可能性があります。
腱鞘炎は単なる「手の使いすぎ」だけでなく、生活習慣や体のバランス、ホルモンの影響など、複数の要因が重なって起こることが多いと言われています。
ここでは、代表的な原因を分かりやすく整理してみましょう。


① 手や指の“使いすぎ”による炎症

もっとも一般的な原因は、パソコンやスマホ、家事などによる**手首や指の使いすぎ(オーバーユース)**です。
特に親指は、スマホの操作やマウス操作で常に動かしているため、腱鞘に大きな負担がかかります。
その結果、腱と腱鞘の摩擦が続き、炎症が起こると考えられています。
一日中パソコン作業をしている人、スマホを長時間操作する人、楽器演奏をする人などに多い傾向です。引用元:https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/799/


② ホルモンバランスの変化

特に女性の場合、妊娠・出産・更年期などのタイミングでホルモンバランスが変化し、腱や腱鞘の柔軟性が低下することがあります。
これにより炎症が起こりやすくなり、腱鞘炎を発症するケースが多いと言われています。
実際に「ママ腱鞘炎」と呼ばれるように、赤ちゃんの抱っこや授乳の姿勢が引き金になることもあります。引用元:https://rehasaku.net/magazine/hand/tenosynovitis/


③ 姿勢・筋肉のアンバランス

手首や指だけでなく、肩や背中の姿勢の崩れが腱鞘炎の一因になることもあります。
猫背の姿勢やデスクワークでの前傾姿勢は、腕全体の筋肉を緊張させ、手首に負担を集中させる原因となります。
また、腕や肩の筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、炎症が長引くこともあると言われています。引用元:https://medicalnote.jp/diseases/%E8%85%B1%E9%9E%98%E7%82%8E


④ 加齢や体の変化による影響

年齢を重ねると、腱の弾力や血流が低下し、炎症が起こりやすくなる傾向があります。
また、更年期以降では骨格や筋肉のバランスが変わり、手首の小さな関節に負担が集中することも。
特に「最近疲れやすい」「手先が冷える」などのサインがある場合、体全体の巡りを整えることも重要です。引用元:https://fdoc.jp/byouki-scope/article/228/


⑤ ストレスや睡眠不足も関係?

意外に思われるかもしれませんが、ストレスや睡眠不足も腱鞘炎の悪化要因とされています。
体の回復力が下がることで、炎症が治まりにくくなったり、痛みに敏感になったりすることがあると言われています。
「仕事で手を休める時間がない」「寝ても疲れが取れない」といった状態が続くときは、まず生活リズムの見直しも大切です。


腱鞘炎チェックで痛みを感じたら、「どんな生活習慣が関係しているか?」を見直すことが、改善の第一歩になります。
原因を知ることで、無理のないケアや再発予防にもつながるでしょう。

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腱鞘炎チェック後の対応:放置NG!早めのケアが重要

腱鞘炎チェックで「痛みがある」「引っかかる感覚がある」と感じた場合、
「そのうち治るかも」と放っておくのは避けたほうが良いと言われています。
腱鞘炎は初期段階での対応がとても重要で、早めのケアによって炎症の悪化を防げる可能性が高いとされています。
ここでは、セルフケアから専門的な対応まで、流れに沿って整理していきましょう。


① まずは安静にして“使いすぎ”をリセット

腱鞘炎の初期対応で最も大切なのは、「使いすぎた手首や指を休ませること」です。
痛みがある状態で無理に動かし続けると、炎症が広がり、慢性化してしまうケースもあります。
まずは痛みの出ている手をできるだけ使わないように意識し、数日間は安静を保つことがすすめられています。
また、家事や仕事で手を使う場合は、反対の手を補助的に使ったり、動作を分担したりするのも有効です。引用元:https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/799/


② 冷却と温めの使い分け

痛みが強いときは、**炎症を抑えるための冷却(アイシング)**が効果的とされています。
保冷剤をタオルで包み、10分〜15分程度、痛みのある部分をやさしく冷やしましょう。
一方で、慢性的に重だるい痛みが続く場合は、温めて血流を促すほうが良いとされています。
入浴や蒸しタオルで温めることで、腱まわりの筋肉がゆるみ、動かしやすくなることもあります。引用元:https://rehasaku.net/magazine/hand/tenosynovitis/


③ テーピング・サポーターの活用

安静にしても日常生活で手を使わざるを得ない場合は、テーピングやサポーターを使うのも有効です。
手首を軽く固定することで、動かす範囲を制限し、炎症部分への負担を減らす効果があると言われています。
ただし、締めつけすぎると血行が悪くなるため、ゆるめに装着するのがポイントです。引用元:https://medicalnote.jp/diseases/%E8%85%B1%E9%9E%98%E7%82%8E


④ 自宅でできる軽いストレッチ

痛みが落ち着いてきたら、腱の滑走をスムーズにするための軽いストレッチを取り入れましょう。

  • 手のひらを前に向け、もう片方の手で指をゆっくり反らせる
  • 手首を軽く上下に動かして、筋肉のこわばりをほぐす
    無理に動かすのではなく、「気持ちいい」と感じる範囲で行うのがコツです。
    ストレッチをする前後に温めると、より筋肉がゆるみやすくなります。

⑤ 専門家に相談するタイミング

痛みが数日経っても改善しない、または腫れやしびれを伴う場合は、整形外科や整骨院での触診・検査がすすめられています。
レントゲンやエコー検査によって、腱の状態や炎症の範囲を確認できることがあります。
「早めに相談するほど回復が早い」と言われており、長引くほど施術期間が延びる傾向があるため、我慢しすぎないことが大切です。引用元:https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/799/


腱鞘炎は放置するほど改善までの時間が長くなる傾向があると言われています。
痛みを感じたら「冷やす・休む・支える」の3ステップを意識して、できるだけ早めに手首を休ませてあげましょう。

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腱鞘炎の再発を防ぐ日常生活のコツ

「痛みが落ち着いたからもう大丈夫」と思っても、腱鞘炎は再発しやすいことで知られています。
特に、手首や指をよく使う仕事や家事を続けている人は、使い方を見直さないと再び痛みが出ることもあると言われています。
ここでは、腱鞘炎の再発を防ぐために、今日からできる生活習慣の工夫を紹介します。


① 手首の角度を意識して使う

パソコン作業やスマホ操作のとき、手首を反らせたまま長時間固定するのはNGです。
この姿勢では、腱鞘に常に負担がかかり、炎症が再び起こりやすくなります。
手首をまっすぐ保つように意識し、デスクワーク中は肘と手首が水平になる高さで作業するのがおすすめです。
マウスを使うときは、手首を浮かせず、リストレスト(手首のクッション)を使うのも良い工夫です。引用元:https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/799/


② スマホの持ち方を変える

スマホを片手で持ち、親指だけで操作していると、親指の腱鞘に強い負担がかかります。
長時間の使用を避け、できるだけ両手で操作するか、スタンドを使って画面を固定しましょう。
また、寝ながらスマホを触る習慣も要注意。手首を不自然に曲げた姿勢で操作し続けることで、慢性的な炎症につながると言われています。引用元:https://rehasaku.net/magazine/hand/tenosynovitis/


③ 手首・指を温めて血流を良くする

腱鞘炎の予防には、冷やさないことが大切です。
冷えによって血流が悪くなると、腱の回復が遅れ、再発リスクが高まるとされています。
湯船にしっかり浸かる、寝る前に手首を温める、手首を軽く回す――
こうした小さな習慣でも、筋肉や腱の柔軟性が保たれやすくなります。引用元:https://medicalnote.jp/diseases/%E8%85%B1%E9%9E%98%E7%82%8E


④ ストレッチと休息をセットにする

手を酷使する日は、夜のストレッチで「リセット」を。

  • 手のひらを下にして腕を伸ばし、もう一方の手で指を軽く引っ張る
  • 手首を上下にゆっくり動かし、筋肉のこわばりをほぐす
    痛みが出ない範囲で動かすことで、腱鞘の滑走がスムーズになり、翌日の負担が軽減されると言われています。
    また、睡眠不足は炎症の回復を遅らせるため、十分な休息も忘れずにとりましょう。

⑤ 再発予防のための体づくり

姿勢の乱れや筋力の低下も、腱鞘炎の再発に関係すると考えられています。
背中や肩のストレッチを取り入れ、腕全体の血流を促すことが大切です。
また、ビタミンB群やたんぱく質を含む食事を意識し、体の中から炎症に強い状態を整えることも予防につながります。引用元:https://fdoc.jp/byouki-scope/article/228/


まとめ

腱鞘炎の再発を防ぐには、「手首を守る姿勢」と「体全体のコンディションづくり」が欠かせません。
痛みが出てから対応するよりも、日々の意識で予防するほうが、結果的に手を長く使えると言われています。
日常の中で「手を休ませる時間」を少し作ることが、最もシンプルで効果的なケアになります。

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サイト監修者

【専門分野】
慢性痛(筋肉 関節 神経 自律神経)

【経歴、資格、所属学会、活動内容】
2007年
関東柔道整復師専門学校卒業
国家資格 柔道整復師 取得
青梅市内の整骨院に勤務
1年後、同整骨院の分院長へ

2011年
羽村市内の整骨院へ転職

2015年
青梅市にクーア整骨院を開院
DRTアドバンスインストラクター取得
さとう式リンパケア(MRTマスター)取得

2016年
DRTマスターインストラクター取得

2019年
GTAマスター取得

急性症状のみの施術しか対応できない保険の縛りにより、慢性疾患が改善されない患者様と真剣に向き合うため、保険内から自費施術へ移行。
現在 多くの悩みを抱えた皆様のお力になれるよう日々の施術、技術知識の向上に努めております。

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